Restoran Pik Wah
ミシュランに輝きつつも、地元の人々に愛される広東料理の老舗。熱気がすごい。
老舗の風格と地元の温かさを兼ね備えた広東料理店
ミシュランの星を獲得しながらも、長年地元の人々に親しまれてきたこの広東料理店は、その豊かな歴史と熱気溢れる店内が特徴です。家族連れや友人グループが集う場所として、多くの食通たちの間で愛され続けており、広東料理の真髄を堪能することができます。地元のリピーターだけでなく、遠方からもこの店を目当てに訪れる人々が絶えません。
ミシュラン紹介後もひっそりと佇む名店
ミシュランガイドに紹介されてから、多くの人々がその存在を知るようになりましたが、意外にもGoogle Mapのレビューには日本人のコメントは少なめです。実際に、予約システムやオンラインでの対応はなく、連絡手段は電話のみ。WhatsAppが使えるかどうかも不明です。少々日本人にはハードルが高い?そんな中、夕方5時頃にダメ元で訪れたところ、すでに店は繁盛。人があふれている様子に驚かされました。
17時にも関わらず、ほとんどの席がすでに埋まっていました。予約がないことを伝えると、一度は丁寧にお断りされましたが、運よく店の奥から出てきたマネージャーが、少人数であることを確認し、予備のテーブルを用意してくれました。片隅に設置されたそのテーブルは、狭くても私たちにとってはまさに幸運の象徴。
これを食べにきた角煮。
早速、豚の角煮などの定番料理をオーダー。豚の角煮は、正統派の廣東風で、姉妹店のPik Wah Cafeで提供される角煮とは異なる、よりオーセンティックな味わいです。個人的には、庶民的なPik Wah Cafeの角煮の方が好みでしたが、こちらの味も一級品です。
その他チャーハンも。
料理を囲む賑やかな食卓、ファミリーの絆
店内の様子は、活気そのものでした。丸テーブルには中華系のファミリーが集まり、さまざまな食材を多彩な調理法で楽しんでいます。特に目を引いたのは、その楽しそうな雰囲気。家族全員で食事を囲む姿は、まさに広東料理の醍醐味。飲酒を控えたグループもいれば、ワインを楽しむお年寄りも見られ、老若男女問わず、その場を心から楽しんでいる様子が伝わってきます。広東料理が持つ「家庭の味」と「特別な日のご馳走」が見事に融合した空間です。
このレストランでは、シンプルな食事から贅沢な宴会料理まで、幅広いメニューを楽しむことができ、訪れる度に新しい発見があります。ミシュランの星を超えた、地元に根付いた温かさと、飾らない料理の数々が、広東料理を愛する全ての人にとって最高の場所となっています。